「自宅教室をやるなら、まずはコンセプトを決めましょう!」ってよく聞きますよね。でも、「コンセプトって何なの?」「どうやって考えるの?」「一度決めたら変えられないの?」そんな風に考えていくと、何だか頭が固くなってそれ以上思考が進まなくなってしまいます。
ここでは、教室のコンセプト作りをどんな風に考えたらいいのかをお伝えしていきます♡
教室のコンセプトとは?
教室におけるコンセプトとは、通うことでどんな価値が得られるのかを分かりやすく言葉で表現したものです。
- どんな生徒さんが
- 何のために通って
- どんな価値を得られるのか
これを、読んだだけでパッとイメージできる言葉にしたものが「コンセプト」です!
コンセプトがはっきりしていると、発信やメニュー・サービス内容にも統一感が出てきて、自分がイメージした通りの生徒さんが来てくれるようになります。コンセプトを決めたら、生徒さんやフォロワーさんに認知してもらえるように、そのキャッチコピーをHPやブログ・SNSなどに散りばめていきましょう!
初期のコンセプトは「唯一無二」にこだわらなくていい
- 他の教室と違うコンセプトにしたい!
- 強みを活かして差別化したい!
- 同業者がやってないコンセプトじゃないと集客できない
これは、誰しも思うことです。ですが、特に開業初期は「唯一無二」にこだわる必要はありません^^
他の誰もやっていないことなんて、探すだけで数年経ってしまいそうですし(笑)、世の中にない新しいものを探すよりも、単純に自分のよさを表現できるポジションを探す方が圧倒的に上手くいきます♡
コンセプト作りの材料集め
では、コンセプト作りをどう考えたらいいのか。
コンセプト作りは、あなた自身がどんな生徒さんのためのどんな教室にしたいのかが具体的に言語化できていれば、簡単にコンセプトの材料を集めることができます。
ところが、「どんな生徒さんにきて欲しいか分からない」「何を伝えたいのか分からない」という状況では、なかなか材料が集まらないかもしれません。そういう方は、「そもそも私はどうしてこの教室を開きたいんだっけ?」という根本的な想いを言語化してから進めてみてくださいね!
ステップ1:英語の授業で習った5W1H
自分の教室がどんな生徒さんに喜ばれる教室なのかを具体化するためには、中学生の頃に英語の授業で習った(今はもっと早く習うのかな?笑)5W1Hを使います。
- いつ
- 誰が
- どこで
- 何を
- なぜ
- どのように
これを、自分の理想の教室・生徒さんをイメージして言語化してみましょう。どんな生徒さんが、どんな悩みを抱えたときに、どうして教室へ通ってくれるのか。どうしても思い浮かばないものがある方は、それを省いて構いません^^とにかく、自分の教室が必要とされる一つのシーンをイメージする!それが大事なのです。
例えば私の場合、
- いつ:自宅教室を始めて3年
- 誰が:集客やリピート率に悩むママ講師さん
- どこで:講師さんのお家
- 何を:zoomを使ったプロデュースのセッション
- なぜ:自己流での集客・教室運営に行き詰まって
- どのように:私のブログを2年間読み続け、考え方に共感し、信頼してもらった状態でお申し込み
このような感じで、言葉で表現してみるのです!
ビジネスにおいて、この「5W1H」というのはいろいろな使われ方をするので『これが正解!』というものはありません。自分が「よし♡」と思えば、それが正解です^^(私と違う観点で5W1Hを使うのもありですよ♡)
まずは、ここで理想の生徒さん像やお悩みを具体化しておくことでステップ1はOKです。
ステップ2:こだわり・譲れないもの・特徴の洗い出し
次に、あなたが教室やサロン運営をしていく中で、こだわりたいことや譲れないもの・特徴を洗い出していきます。この時にも、先ほどの5W1Hを使いながら一つ一つ書き出していくとスムーズにいくと思います。
例えば、
- いつ=1日1レッスン限定、夕方以降のレッスン
- 誰が=最大3人までの小人数制、現役保育士の講師
- どこで=白が貴重ですっきりしたお家のリビング、おしゃれなレンタルスペース
- 何を=地産の無添加食材、絶対失敗しない講師のデザイン案使用
のような感じです。
この時に気を付けたいのは、「こうした方が上手くいきやすいだろうな」「この方が売上になるだろうな」という損得感情ではなく、あなた自身がどうしたいのか…に意識を向けることです!ここにしっかりと軸がないと「子供がいない時間にレッスンをしたくて教室を開いたのに、いつの間にか土日レッスンばかりになって断りきれなくなっている( ; ; )」という状況に陥りかねません。
あくまで、あなたのこだわり・譲れないものという視点で洗い出しましょう!
材料を組み合わせてコンセプトに
コンセプト作りの材料が集まったら、コンセプト作りに取り掛かります^^
【コンセプト作りのポイント】
- 生徒さんにとって魅力的であること(これ、絶対です♡)
- お悩みは一つに絞る
- 未来のシーンを具体的にする
- どっちつかずな表現ではなく振り切る
- あなただから言えることを盛り込む
材料としてピックアップした言葉の中でも、「特にこの言葉を使いたい」と思うものを組み合わせて一つの短い文章にしてみてもいいですし、「この言葉が私らしいな」と思うものを採用するのもおすすめです!
なぜなら、あなた自身が自分のコンセプトがお気に入りだと感じなければ、生徒さんにもその魅力が届かないから。
最初にもお伝えしましたが、「他の人と同じにならないように」という視点は一度手放して、あなたが自分らしくレッスンできて生徒さんにも喜んでもらえるというポジションが見つかるようにコンセプトを作っていきましょう。
コンセプト作りは、頭でっかちにならず、自由な表現で柔軟にアイデアが出せるといいですね。頭の中で考えているだけでは具体的な言葉も見つからずグルグルと考え込んでしまいがちですので、ぜひ紙に書き出してコンセプト作りの材料を整理してみてください。
そして、コンセプトは教室・生徒さんの成長や方向性の変化によって変えていけるものです!
一度決めたら変えられない!となるとドキドキしてしまいますが(笑)、「変えることもできるんだ^^」と捉えて、ぜひ楽しく取り組んでみてください。
教室プロデューサー 高橋悦子
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